久しぶりにイベントへ! 「粛々マルシェ」で考えるコロナ時代のイベント仕様

レポート/川島和美

新型コロナウイルスの蔓延で2月下旬から人の集まるイベントはことごとく中止で寂しく思っていたところ、吉原商店街の杉山フルーツの駐車場で、いつもの「わくわくマルシェ」ならぬ「粛々マルシェ」が6/21(日)に開催されるというので行ってきました。自粛生活が長かったせいか、なんとなく人が集まる場所に向かうということに不安を感じましたが、会場では出展者も来場者もそれぞれに気を付けているのが伝わってくるのはコロナ後遺症とでもいうのでしょうか。

祗園祭の太鼓組

今年は吉原祇園祭も中止で寂しく思っていましたが、太鼓組の演奏もあり、会場周辺に太鼓の音が響くと、初夏の吉原の雰囲気が増します。会場に入らずに通りで演奏に耳を傾ける人もいて、この時期の吉原の風物詩を楽しめたようです。


「シトラスリボン運動も広めていきたいんですよ。」
と金ピカのジャケットを着てバッジを手渡してくれたのが、杉山フルーツの杉山さん。シトラスリボン運動とは、新型コロナウイルスの感染者や回復した人、濃厚接触者や医療従事者に対する差別や偏見を防ごうという愛媛県発の運動で、全国に広がりを見せています。

「コロナで差別が生まれてきているのは本当に悲しいこと。そんな差別、なくしていかないと!」と。


地元グルメやクラフト作家さんのブースを覗きつつ会場を回っていると、これまでのイベントではあまり見かけなかった人の姿が……。

 「さっきから結構まめにあちらこちら拭いて回ってますよね?」

ゴム手袋をした手にスプレーボトルと雑巾、「除菌衛生作業実施中」という札をつけて、会場のテーブルやいすなどを絶えず拭いて歩いている男性に声をかけてみました。

 「来てくださった方が少しでも安心して楽しんでくださるように作業しているんですよ。」

なるほど。これからのイベントでは、来場者のマスク着用やアルコール消毒剤の設置、さらにテーブルやいすなどの備品の除菌作業も必要かもしれません。3密を避けるだけでなく、新しい生活様式でのイベント開催のスタイルもこれから研究されていくことでしょう。

少しずつ人の移動が増え始めましたが、「富士まつり」や「かりがね祭り」をはじめ、これから先の大きなイベントはすでに中止が決まっています。人が集まるところにコロナ対策あり。到着したときは妙に緊張していましたが、今回は安心して地元グルメのお店を覗き、お土産まで買い込みました。今年中止のイベントも、来年は対策を講じて開催されることを期待します。

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